化学肥料は使わない方がいい理由

今回はある動画の紹介をします。

化学肥料や農薬の使用は、植物が健全に育つ為の共生を阻害するだけでなく、結果的に二酸化炭素の放出量を上げてしまうという、地球全体にまで影響を及ぼします。ちょっとショッキングな話ですが、植物が育つメカニズムと共に分かりやすく解説しているショートムービーです。

誰もが良くないと分かっていながら、無くならない理由は何故か。。。

私達一人ひとりが向き合わなければならない問題だと思っています。

化学肥料は使わない方がいい理由

 ▶ 化学肥料の害

放射能や化学物質に汚染された土で健全な植物は育たないように、植物を健全に育てるには、健全な土壌が必要です。

植物が成長するためには養分を吸収しなければなりません。土壌のミネラルも必要ですが、実は土壌の生物も欠かせないのです。

化学肥料を使い続けていると、植物の成長に必要な土壌の生物が無くなってしまうことが明らかになりました。

化学肥料は、農民にとって革命的でした。収穫は倍増され、多くの人に食料を供給することができましたが、化学肥料による長期的な影響は考慮されていませんでした。

しかし研究により、化学肥料を長期間使い続けると土壌の質が明らかに変化することがわかりました。土壌のミネラル分が減り、作物は弱くなり、病気にかかりやすくなりました。

そして、植物を守り続け成長を助けていた細菌や菌類は、逆に作物を攻撃するようになったのです。

 

土壌への長期的な影響がわからない頃から使われてきたので、

 ▶ 化学肥料こそ、農薬を使わなければならない原因

農薬をまいても作物の病気は症状を抑えられるだけですが、健全な植物は自分で病気を防ぐことができます。しかし、化学肥料を使っているとその力が弱まってしまいます。薬に頼る対症療法ばかりだと、自己治癒力が弱まってしまう人間と同じです。

農家は収穫を守るために農薬を使いますが、化学肥料ばかりが与えられた作物は、いずれ病気になると言われています。

化学肥料こそ、農薬を使わなければならない直接の原因なのです。

 

 ▶ 土壌の改善は地球にとって不可欠

土壌の改善はとてもシンプルなものだと言っています。

植物はどうやって育つのか?

植物が健全に育つには、特化した細菌や菌類との共同作業が必要です。

細菌 ⇄ 植物 ⇄ 菌類

これらはそれぞれの生産物質を交換しあい共生を形作ります。

細菌や菌類は植物の届かないところから、土壌の養分を運んできます。植物はお返しに細菌や菌類にブドウ糖を渡します。菌根菌が正常に働いていると根の吸収能率は平均で7倍ほど増加します。つまり少ない水で作物は成長でき、雑草が増える機会が減るのです。

また、土壌と植物の根の共生には、健全な土壌の生物が必要です。よい土壌は落ち葉やかれた古い根、動物の死骸からの有機物を含んでいます。それらを土壌生物が分解すると腐植土ができ、それが別の土壌生物の食物となるばかりでなく、二酸化炭素も土壌にたくさん蓄えられます。化学肥料を使い続けた農地では腐植土が失われてしまいます。土壌の共生生物たちが有機を分解してくれなかったら、過剰な有機物の間で私たちは絶滅してしまうでしょう。

自然が築き上げるシステムを生かせば健全な土壌を回復させ、作物も元気になり、健康な果物や野菜ができます。また、二酸化炭素の放出量だけでなく、食物の栄養価も変わってくるのです。

 ▶ 自然との共生は誰もが望むはず・・・なのに!?

化学肥料を使う目的はずばりお金です。収益拡大の為に生産効率を上げ収穫を増やします。それは、植物が健全に育つための共生を阻害するだけでなく、土壌の生態系も破壊します。結果的に二酸化炭素の放出量を増やし、私達の首を絞める事に繋がります。

自然が築き上げるシステムのまま、健全な土壌を回復できれば、少ない水で作物は育ち、しかも栄養価も変わると作者は伝えています。誰にとっても良いはずの方向に、世の中が進まない理由は何故か?

意図的な何かが働いているに他なりませんが、そこを深く考えていかなければ本当の解決には繋がらないでしょう。