もっと母ちゃんに自分の気持ち伝えたかった!

親との関係性が体の一部にあらわれる!?

今回は、ビジュアル分析学を習っていた時に、師匠から聞いた興味深かい話をご紹介します。

※ビジュアル分析学につきましては以前の記事をご参照ください

師匠がある50代女性のカウンセリングを行っていた時の話です。

その女性は数回のカウンセリング経て、自分のトラウマと向き合い、一通りの悩みがクリアになったところでした。しかし女性は、旦那様に関して気がかりな事があり、ついでに師匠に相談してみたそうです。

旦那様は頑固で、いつも何かに怒りを抱いているちょっと一癖ある性格だそうです。周りに壁を作り、人を寄せ付けないような雰囲気で、決して自分から愛想を振りまくタイプではない。心を閉ざしていて、本心が見えない。繊細かといえばそうでもなく、オラオラ系までいかないものの協調性に欠けるとのことです。なんとか性格を変えなれないのかと。

様子を聞き、「一度旦那さんをここに連れてきなさい。」と師匠。

性格上、カウンセリングやセラピーの類は、一切受け付けないようで、連れ出すのに一苦労しましたが、なんとか説得して面会が実現しました。

  • 頑固でいつも怒っているような雰囲気
  • 周囲に壁を作り人を寄せ付けない感じ
  • 心を閉ざしていて本心が見えない
  • カウンセリングやセラピーなど受け付けない(信じない)

そして当日。

カウンセリングが始まりましたが、なかなか心を開こうとしない旦那様。ビジュアル分析的には、ジャイアンタイプ(フリーチア)です。

師匠は心を閉ざした原因である、内に潜むトラウマを引き出そうと、いくつも質問を投げかけますが、その質問に何の意味があるんだ?という態度で、なかなか手こずったそうです。

しかし、何回目かのセッションである事実を聞き出しました。

旦那様には右の足首に慢性的な痛みがあり、しかも年々悪化しているそうなんです。通院や整体、鍼灸などあらゆる方法を試しましたが、一向に回復の兆しは見られないとのこと。

そこで師匠はピンと来ました!手がかりを掴んだのです。

体には特定の人間との関係を表す箇所があります。

右足首は母親との関係性を写し出します。例えば、

  • 学校から返ってきても、パートで母親がいつも不在
  • 弟が生まれてからというもの、母親が自分に向いてくれない
  • テストや運動で良い成績を取ったのに褒めてもらえない

など、母親からの愛情や支えが無いと感じている時に、右足首に怪我というカタチでサインが出ます

ここに原因があると悟った師匠は、子供の頃の母親との関係をじっくり慎重に、一つひとつ掘り下げていきます。

少年だった彼が、当時母親に抱いていた感情を探ります。

寂しさなのか、怒りなのか、嫉妬なのか。

すると、今まで関心の欠片もなかった旦那様の様子が一変しました。ひと目もはばからず泣き出したというのです。

そんなキャラではないので、師匠も驚いたそうですが、抑えていた感情が溢れ出すように涙が流れたそうです。

そして落ち着いた旦那様は「本当は、もっと母ちゃんに自分の気持ち伝えたかったんだよな」と言ったそうです。

8歳の頃の話でした。

学校から返るとお母さんは週の半分はパートで不在だったそうです。残り半分は夕方からのシフトで、旦那様と入れ替わりで出かけて行ったそうです。

まだ8歳の少年にこの状況はとても酷ですが、寂しい気持ちをなんとか抑え「留守番ができる、わがままを言わない立派な少年」を演じました。母親もそう思っていたそうです。

そかし、そこはまだ子供です。ある日母親が夕方からのパートに出かけて行きました。普段は「立派な少年」を演じていますが、その日に限り何故か無性に寂しさが込み上げ、母親を追いかけて、玄関から飛び出したそうです。

その拍子に転び、右足首を捻挫したそうです。

今の右足首の痛みと、母親を追いかけ怪我をした右足首が、当時の感情と共に繋がりました

あの頃ずっと感じていた寂しいという感情を、母親の邪魔をしてはいけないと、必死に抑えてきました。その優しさに心を打たれます。

そして旦那様は、心に中にいる少年だった自分に「よく頑張ったね」と声をかけてあげました。

また母親も、当時の少年の気持ちを汲み取れなかったものの、家族の為に必死に働いてくれていたのも事実です。

旦那様は、ようやく抑圧された感情を吐き出せ、整理がついたようでした。

右足首の痛みもその日を境に消えたそうです。

嘘みたいな話ですが、心と体は繋がっているという一例でした。

真実はさておき、この話を聞き、自分が気づかないところで、子ども達に寂しい思いをさせたり、抑圧させてないだろうか?

と日々を見直そうと思いました。。。。