会社を辞めようかと悩んでいる方へ
終身雇用という言葉が死語になりつつある現在、自身の将来に不安を抱いている方も多いかと思います。
倒産の不安、この先の自分のポジション、病気で働けなくなったら・・・。漠然と感じながらも、日々の業務に追われ、将来へ対策が立てられぬまま時間だけが過ぎてしまいます。
私は3年前に、小さい子どもが二人、家のローンがある状態で会社を辞める事になりました。普通に考えたら絶望しかない状況ですが、3年経った今でも、我が家はなんとか楽しく暮らせています。ちなみに、住宅ローンは会社を辞めても継続されますし、フリーでも組むことができます。
何をしていいかわからないけど今の生活環境を変えたいとか、働き方を変えたいとか、今の仕事を続けていくのは難しいと感じている方に向け、意外と飛び込んでしまえばどうにかなる。という事をお伝えしたいです。
私は、企業の販促プロモーションやイベントを手がけてる広告系の会社に数十年勤めておりました。
20代の頃はとにかく認められてくて、なんでも引受け、がむしゃらにこなしていました。泊まり込みの作業は連日続き、食事はほぼコンビニという生活。デスクで煙草が自由に吸える時代でしたので、缶コーヒー片手に一日2箱を開けるという、身体にも髪の毛にも優しくない生活を送っていたものです。案の定、20代後半になって急激に髪が薄くなりましたが、当時はショックと共に現実を受け入れるしかありませんでした。今は諸々改善のおかげで大分回復しております。その話はまた別の機会で。。
それまでの成果が出始めたのが30代の前半でした。
多くの失敗もありましたが、仕事を通じで様々な出会いがあり、そこかの繋がりが徐々に仕事へ結びついてきました。小さな会社でしたので、社員一人ひとりが自分の顧客を持ち、営業から制作までを手がけます。自分の売上が営業手当となり、給与に反映される仕組みでしたので、頑張れば報われるという世界でした。
当時勢いのあった、ある教育関連企業の案件を受注し、8期ほど連続でトップの売上でした。経済的な余裕が出てきたその頃に、結婚&出産を迎え、ローンで家も購入しました。
一方、その頃から問題も浮上してきます。売上を維持するしんどさです。売上が下がれば給与にも反映し、今の生活が維持できなくなります。当時は食材や物の品質にはそれなりに拘っていたので、生活水準が下がれば、健康水準も落ちると考えていたんですね。その恐怖心からか、ほぼ家庭を顧みない状態で仕事に没頭。子育てや家事は任せっきり、妻からのSOSも当時はほとんどスルーでした。お金をあればどんな問題も解決するという危ない考えでした。
お金で幸せが得られると思っていた私と、妻との間に当然大きな溝ができました。そして、ある決定的な出来事により生活環境が一変し、会社も辞めることになりました。事前に計画や準備、心構えもないままでした。
しかし、漠然とこのままこのペースで、10年後に同じようには働けない、というか、働きたくないなという思いはありました。その出来事がなければ、そのまま社員として永久に働き続けたと思います。その結果、離婚するか病気で死んでいたと、今では笑いながら妻と話しています。
妻や子どもには迷惑を掛けましたが、結果的に、会社という枠に囚われない、無限の可能性や選択肢のある今の状況に満足しています。それは収入の面においてもです。会社員だと固定給の枠は永遠に超えられませんが、個人で事業を起こせば上限はありません。今の時代、SNSやYouTubeなど無料のインフラを使い、いくらでも個人で収益を上げる方法があります。
現在は、以前の仕事のノウハウを活かし個人で活動しています。これまで積み上げてきた人脈がありましたので、ゼロからのスタートでは無いという安心感はありました。どんな職種であれ、数十年勤めあげてきた方は、何かしら特化したノウハウを持っています。そのノウハウを自らの資産としてお金に換える術が、現代には溢れていると思います。逆にそこがなければ(よほどの自己資金や計画があれば別ですが)無理に独立を考えないほうが良いかもしれません。
ある程度の人脈とノウハウがあれば、あとは何をするか?そこに時間が費やせればそう難しくはないと思います。私は、ここに一番時間を割きましたし、今でも常に考えています。また、自由に時間をコントロールできるので、仕事の作業時間は大幅に減りました(通勤に当ててた時間も)。時間が減れば、収入が減るかというと、そこはやり方次第でいくらでも可能性が広がります。全て自己責任のうえで、自由な時間の使い方ができるのです。
家族のこと、仕事のこと、環境のこと、地球のこと、考える時間がたっぷりとできました。それが何より大きいです。あと10年遅かったら、色々な意味で身動きが取れなかったでしょう。。
将来に向けて、自分と向き合い、対策を取る時間がようやく持てたと思っています。
✔ 会社勤めじゃなくなったけど・・・・
- いままで培った人脈やノウハウで勝負できる
- 家族との時間が取れる
- 自分と向き合う時間が取れる
- 会社という枠が無いので可能性は無限大