正規のルートで発注できない理由があるからこそ、闇営業なんじゃないの?

話題の闇営業について考えてみました。

吉本の一連の騒動で世間的に問題となったのが、

  • 依頼主が反社会的勢力であったこと
  • 詐欺によって得た可能性があるお金を、ギャラとして受け取っていたこと

大きくこの2点だと言われています。

またギャラの受け取りに関して嘘が発覚し、自体はさらに悪化してしまいました。

一方で、反社会的勢力との繋がりが一番の問題であって、事務所を通さず直接取り引きする仕事(いわゆる直営業)に関しては二の次、業界的にはさして問題ではない、といった印象を受けました。

しかしこの直取引こそが、実は反社会的勢力との繋がりを絶てない原因のひとつだと思いっています。

正規のルートで発注できない理由があるからこそ、闇営業なんじゃないの?

例えば、自社が主催のイベントで芸人をブッキングすることになれば、通常は所属先の事務所に依頼をかけます。

常識的に考えて、企業が直接タレントに発注することはありません。

対会社として取引した方が、双方にとってリスクが避けられます。

仮に、病気や何かのトラブルで芸人が出演できなくなった場合、事務所としては、代役を立てたり・ギャラの値引きしたりと、依頼主に対し会社としてのバックアップ体制がとれるのです。

当然マネージメント料が上乗せされますが、そのぶん安全は担保されます。

また企業も、タレントに直発注をしたことが所属先の事務所にバレれば、対会社としての信頼を損なうだけでなく、取引停止にもなりかねません。これだけSNSが盛んな現代で隠し通すことはもはや不可能です。

だから、ちょっと安いからと言ってリスクをかける必要は全くないのです。

それでも直営業が存在するのは、よっぽど親しい仲で事務所も公認しているような付き合いなどは別として、正規のルートで発注できない理由があるからに他なりません。

今回の一連の騒動と、直営業は別の話だから分けて考えるべき、という声があがっていますが、直営業こそが反社会的勢力との唯一の接点のような気がしてなりません。